育児休業給付金って?制度や申請方法を解説
こんにちは。ワークライフパパです。
今回は育児休業給付金についてご紹介させていただきます。
育児休業給付金と聞くと、「育休中にお金もらえるやつでしょ?」ということはわかっても、制度の概要や申請方法、具体的にいつもらえるのかなどはわからないという方が多いのではないでしょうか。
この記事を読んでいただければそれらをすべて解説しているので、ぜひ最後までよんでください。
育児休業給付金とは?〜制度の概要〜
育児休業給付金の制度の始まりは1995年「育児・介護休業法」が改正され、それまで大企業のみだった育休制度が中小企業も含めてすべての企業に拡大され、さらに雇用保険から給付金が支給される仕組みが出来上がりました。
1.支給対象者
育児休業給付金の支給対象者は以下の2つの条件を満たしている方になります。
・雇用保険に加入している
・過去2年間以内に12ヶ月以上働いていて、育休後に同じ会社に復帰する予定である
特に2つ目の「同じ会社に復帰する予定である」というところがポイントになってきます。
つまり、育休後に退職や転職を考えている方は支給対象とはなりません。
育休取得の際には必ず同じ会社に復帰する予定であることを伝えるようにしてください。
2.支給期間
育児休業給付金の支給期間は赤ちゃんが産まれてから1歳の誕生日になる月まで支給対象となります。
ただし、以下の条件に当てはまる場合には1歳6ヶ月、もしくは2歳まで延長することが可能です。
・保育園に入園申し込みをしているが、入園できなかった(落選した)場合
・配偶者が怪我や病気等で育児ができない場合
・上記以外で特別な事情がある場合(災害、事故等)
支給期間を延長する際には再度会社を通じてハローワーク(雇用保険)に申請を出す必要があります。
その際には保育園に入園できなかった証明書(保留通知等)などが必要になりますので、しっかり保管しておくようにしてください。
※保育園落選を意図的に行う不正申請(わざと高倍率の保育園のみに申請を出す等)を防止するため、2025年4月より法改正が行われる予定です。詳細がわかったら追記します。
3.支給額
育児休業給付金の支給額はざっくり書くと以下のとおりです。
・休業開始から最初の6ヶ月間は育休前給与の67%
・6ヶ月以降は育休前給与の50%
支給額は1ヶ月(30日)単位ごとに計算され、2ヶ月ごとにまとめて2ヶ月分が支給されます。
育休前給与は会社がハローワーク(雇用保険)に提出する『休業開始時賃金月額証明書(票)』に基づいて計算されます。
休業開始前6ヶ月間の給与を180日で割ったものが賃金日額となり、この賃金日額に支給割合(67% or 50%)と支給日数(30日)をかけたものが1ヶ月分の支給額になります。
4.申請方法
育児休業給付金の申請は、通常会社を通じて行います。
育児休業給付金申請の必要書類は以下の通りです。
上記のようにほとんど会社が用意する書類になりますので、育児休業を取られる方は母子手帳のコピーだけ用意すれば問題ありません。
会社が用意した書類に必要事項を記入して提出すると、会社がハローワークに申請してくれます。
申請は育児休業開始後に行い、育児休業開始から2ヶ月間の状況を確認して2ヶ月分がまとめて支給されます。
その後、2ヶ月毎に申請が必要となります。
なお、会社を通さずに個人で育児休業給付金の申請をすることも可能です。
しかし、書類の準備や申請等を自分でやるのは手間なので、会社にやってもらったほうが楽ですね。
育児休業開始から実際に初回の給付金が振り込まれるまで2〜3ヶ月かかりますので、お金のやりくりは考えないと生活が苦しくなってしまいますので、注意が必要です。
実際に育児休業給付金を申請した際の体験
ここではワークライフパパが実際に育児休業給付金を申請した際の体験談をお伝えします。
私は子どもが産まれてから約5週間育児休業を取得しました。
会社から育児休業給付金支給申請書が自宅に郵送されて来ましたが、受け取ったのはなんと職場復帰後!!笑
休業期間が短かったこともあり、おかしなタイミングとなってしまいました。
職場の同僚にも話を聞きましたが、やはり育児休業取得から最初の給付金が振り込まれるまで約3ヶ月かかったそうです。
彼は育児休業を取得した際にこの育児休業給付金を当てにしていたので、振り込まれるのが遅すぎてかなりピンチだったそうです。。。
もう少しタイムリーに支給してくれると助かるんですけどね。
みなさんも育児休業取得の際は事前に貯蓄などをしておかないとピンチになりかねないので、注意してください。
まとめ
今回は育児休業給付金の申請方法や実際に貰える金額がどの程度になるか、いつもらえるのかなどについて解説しました。
育児休業給付金は休業期間中の大事な収入源ですが、実際にもらえるまで意外と時間がかかります。
今回の記事を参考に事前に生活設計を立てることで、余裕を持って育児に取り組むことができます。
ぜひ楽しい育児休業にしていきましょう。
ではまた。